ハッカー達の哲学
画期的なソフトウェアを開発した19人の天才プログラマーのインタビュー集です。
若き日のビル・ゲイツ、CP/Mのゲイリー・キルドール、Adobeのジョン・ワーノック、Excelのチャールズ・シモニィ、パックマンの岩谷徹など
若い方にはピンと来ないかもしれませんが、いずれもコンピュータ史に名を残すビッグネーム揃いです。
名前を聞いただけでゾクゾクするのは、私だけではないはず?
歴史を巡る旅
ソフトウェア業界のスターとして活躍した天才達が、開発の裏話やプログラミング観などを豊富に語っていおり、その輝きは今でも色褪せていません。
19人の哲学・考え方・人生遍歴はそれぞれバラエティに富み、読めば必ず役立つ内容です。
個人的に面白かったのはMacの生みの親ジェフ・ラスキンですね。
ユーザーインターフェースへの尋常ならぬ洞察は、固定観念に囚われない発想の自由さを強く感じました。
あと彼がスティーブ・ジョブズをディスる時のキレ味も必見です(笑)。
今だからこそ
また本書はあちこちに直筆メモやソースコードも載っています。
これが必見。
なんだか迫真のリアリティーがあり、彼らの息吹を感じられます。
まさに歴史的遺産。某ゲームで言うと聖王遺物です。
収録された中には、キルドールやラスキンなど故人となった方も結構います。
だからこそ、もっと多くの人にその功績を知ってほしいなと思いました。
ソフトウェアを志す人にぜひ読んで欲しい!先人達の偉大な記録です。