こころの闇に光が当たる28の秘訣
私の座右の書です。
内容を一言で表せば悩みを解決する方法です。
本書は、著者が「経験に基づく考え」を述べた本ではありません。
世界中から「悩みを解決した話」を集めに集めて、そこから導かれた28個の原理原則が載っています。
こんな途方もない事を実行したのが、著者デール・カーネギー氏の凄さです。
日本だけで発行部数は300万部!世界的なベストセラーです。
まだ読んでない方がいましたら、ぜひ騙されたと思って読んで欲しいです。
実証記録による人生の原則
Amazonの商品説明にはこう書いてあります。
悩みの正体を明らかにし、悩みを解決する原則を具体的に明示して
こころの闇に光を与える不朽の名著
まさに、その通りだと思います。
私自身うつ病で苦しい時機もありましたが、本書で救われた事はとても多いです。
古今東西の偉人から庶民まで色々な人生経験が語られ、彼らがどうやって悩みを脱したかが分かります。
つまり本書は実証記録であり、主観的な考えを押し付けるだけの自己啓発書とは一線を画しています。
カーネギー氏は集めた体験談を整理し、そこから導かれた28の原則を提示しています。
私はこの28原則を何度も繰り返し読んでいますが、その度に何かを気付かされるので、あちこちにラインが引いてあります。
感情を選ぶ、それは大事
私が本書で感銘を受けた話を一つ紹介します。それは
正しい考え方を選ぶ
です。
何かが起こった時、悲しむのか、喜ぶのか、怒るのか、それを選ぶのは自分自身である。
だから心のレンズを変えれば、どんな出来事に対する感情も変えられる。
というのが概要です。
これができれば、死刑台でも景色を眺める余裕が生まれる、そんな話も本書に載っていました(マジかよ)。
人間は起こることよりも、起こることをどう評価するかによってひどく傷つくのだ
モンテーニュ
これを読んだ後、私は物事へいちいち過剰に反応しないよう気を付けるようになりました。
いつも気持ちをニュートラルにして、ゆるい感情を選べる努力をしています。
どうしても感情を制御できない時は、行動だけでも選ぶようにしてます。
要は気にしていないように振る舞うわけです。
まあ本格的に鬱がヤバい時はどうしようもないですが、それでも私の場合かなり活動時間を増やせたので、本書にはとても感謝しています。
自己啓発書の真実?
他にも紹介したい箇所は沢山あるのですが(本当に)多過ぎて書ききれません。
とりあえず本書を読んで、できそうな所だけで良いので、実行してみて下さい。
効果は必ずあります(断言します)。
今まで私は(ワラにもすがる思いで)自己啓発書も相当読んできました。
その結果分かったのは、良い本はみな同じ事を言ってるんですね。
著者のアプローチが違うだけで、だいたい本質は一緒なのです。
そしてその本質を簡潔にまとめているのが、道は開ける・人を動かす・7つの習慣の3冊です。
本質を明瞭に照らしているからこそ、本書は世界中で長く売れているのでしょう(ちなみに初版は1944年!)。
そんなわけで、多くの人に読んで欲しい名著の中の名著です。