ゲーム業界を知る、そして笑う
現役のゲーム企画さんが、業界の内側を赤裸々に(本当に)語った2冊です。
著者である島国大和氏のブログ島国大和のド畜生と合わせて読めば、より一層楽しめます。
このシリーズで外せないのは、著者自身による渾身の4コマ漫画です。
皮肉とユーモアがキレッキレで、本文よりも書くの大変だったんじゃ?とさえ思いました。
正直4コマ目当てで買っても損は無いでしょう。
てめえらの業界は なに色だーっ!!
まず最初に言っておきますが、内容はかなり自虐的です。
悲惨なド畜生が一杯です。
だからそのまま読むとゲーム業界が超絶ブラックに見えて来ます。
ですが私の経験上、さすがにそこまで酷くはありません。
まともな会社も普通にあります。
2冊ともちょっと誇張気味に書いてあるので、真に受けてビビリ過ぎないよう注意して下さい(特に学生の方)。
その点だけ気を付ければ、ゲーム業界の知識を得る格好のアイテムとなります。
誇張はされていますが、一方で真に迫っているのも確かです。
同業者の方なら「あるある!」と叫びたくなる事が一杯です。
世界と踊り、そして笑え
2冊に共通するのは、苦境を笑い飛ばしてネタにするたくましさです。
仕事をしていると、実際全くシャレにならない状況にも出くわします、ええ本当に。
しかし、それをネタに本を書いて金を稼ぐ著者の根性は見事です。
まさに転んでもただでは起きない精神ですね。
ゲームの企画は「面白さを発掘する」活動だとも言えます。
だから著者のように、どんな状況でもユーモアを発揮して笑いに変える精神は大切です。
そして、これはゲームを生み出す上で欠かせないものである、と私は思います。
冒頭で紹介した著者のブログにも、書籍とはまた違ったユーモアが炸裂しており一緒に楽しむことをオススメします。
内容はゲーム・アニメ・おもちゃ・映画などのレビュー中心で、ゲームプランナーならではの視点が興味深いですよ(単純に購入の参考にもなります)。
ちなみにこの物騒な名前のブログ、ド畜生で検索すると1ページ目に出て来ます。
(タイトルの元ネタはアストロ球団なのか、ジョジョなのか…)