DirectX10/11の基本が短時間で分かる
バージョン:DirectX10/11 レベル:入門
DirectX9のゲームプログラミング入門の著者による続編です。
「ゲームプログラミング入門」を読み終えた人のステップアップとして、最適な内容になっています。
前作では独自ライブラリを使いDirectXをブラックボックス化していましたが、本書ではもっと詳細へ踏み込んで行きます。
また前作はDirectX9でしたが、今回はDirectX10/11にバージョンアップしています。
ゲーム開発が最優先!
DirecrXの機能は膨大ですが、本書はゲーム開発に重要な機能だけ厳選して解説しています。
だから大変テンポが良く、また実用的な構成になっています。
(鎌田氏の著作は、いつもそんな感じですね)
本書で扱う項目は
- 3Dとシェーダーの基本
- メッシュ(モデル)の描画
- アニメーションメッシュの再生(階層、スキン)
- 当たり判定(球、OBB、レイ)
- サウンド(XAudio、XACT)
- 入力(キーボード、マウス、コントローラ)
- 3Dゲームの実装サンプル
などなど、どれもゲームを作る時に、調べる必要性に迫られる機能ばかりです。
特に、スキンアニメーションや当たり判定(OBB、レイ)の解説は、扱わない書籍も多いので、かなり貴重です。
読みやすいサンプルソース
サンプルソースは、全て出版元のサイトからダウンロードできます。
まずは書籍を読みながら、サンプルをいじくり回して遊びましょう。
鎌田氏の著作全般に言えますが、ソースがシンプルで見通しが良いのも特徴です。
メイン部分がはっきりしているので
あっちこっちのファイルに飛んで、どこで何やってるか分からん!
みたいな悲劇が発生しません。
また24章の「3Dゲーム実装サンプル」は、カスタマイズして遊んだり、オリジナルゲームのベースとしても有用です。
学習時間を大幅短縮できる
前述したように、重要なポイントに絞り解説しているので、ゲーム開発において最低限必要な知識が素早く得られます。
基礎理論の分かりやすさ、サンプルソースの便利さ、構成コンパクトさ
これ一冊で、学習時間を相当に短縮できると思います。
あと最初にも触れましたが、本書は2冊目のステップアップとして書かれています。
だから、初心者の方はゲームプログラミング入門から読み始めるのをオススメします。
過去に何らかのゲームやアプリを作った経験がある人は、本書からでも大丈夫かな。
Amazonでよく値上がりしますが、出版元直営オンラインショップに電子書籍版があります。