切羽詰まった現場のワザ106個
現場で培われたC#の実践的な使い方をまとめた一冊です。その数は実に106個!
こう書くと、よくある「テクニックを集めた書籍」のように思えますが、本書は少し毛色が違います。
それは、著者が遭遇した現実的な問題がベースになっている点です。
だから単なる技術解説だけではなく、現場にありがちな大人の事情も出てきます。
やけに生々しい内容もあり、さながらプログラマーの事件簿といった趣きです。
正直もっと早く知りたかった…
ちなみに本書は、体系的な構成ではありません。
次から次へと脈絡なく?テクニックをポンポン紹介しています。
前述したように、その数は106個という豊富さです。
その内容は多岐に渡り、Visual Studioの使い方、C#の言語仕様、データベースTIPSなどなど
特筆すべきは、どれも現場でよくあるニーズを扱っている点です。
私は本書を読んで
あー、あの時これを知っていれば、休日出勤しなくて済んだのに…
と色々つらい日々を思い出しました。
特に「ボタンにファンクションキーを割り当てる」関連は正直もっと早く知りたかったですね。
むかし本書で解説しているワナに思いっきりハマりました…
こんな風に「かゆいところに手が届く」内容なので、あらかじめサラッと読んでおくと、後々あなたを助けてくれるはずです。
大人の事情とユーモアと
あと本書の変わっている点として、よく顧客や担当者との身も蓋もない会話が書かれてます。
これがどれも妙に生々しく、現場のリアリティーがユーモアたっぷりに伝わって来ました。
そこでは大人の事情やしょーもない状況が皮肉交じりに語られ、いちいち笑えます。
テンパった状態でマイクロソフトのヘルプを読んでも方法が分からず
ゲイツ○す!
と思わず口走った私みたいな人に是非オススメしたい一冊です。