文法から現場のノウハウまで得られる
スッキリわかる Java入門の続編です。こちらも前作と同じく良書です。
その大きなポイントは、単なる文法紹介に留まらず開発現場の知恵も交えてある点です。
開発現場の知恵を知る
多くの入門書では、機能や文法を解説するものの
これを実際どう使うのか?
がイメージしにくいケースが多いです。
それに対して本書は、
- 定番の書き方
- パフォーマンス
- 使う際の注意点
- 似たようなAPIとの比較
- 今後の為に気を付けて欲しい点
など開発現場のノウハウを上手くまとめています。
特にジェネリクスやラムダ式の解説は、情報の取捨選択が絶妙で分かりやすかったです。
つまり、かなり実践的な内容になっています(タイトル通りですね)。
後半は普遍性が高い
また後半は、言語仕様だけでなく設計や開発手法にも踏み込んでいるので、言語を問わない知識が得られます。
リファクタリングやバージョン管理をはじめ、アジャイル開発まで扱っているのは相当な英断だと思いました。
チーム開発で有用な事柄も多く、また現在のトレンドを幅広くカバーしています。
本書をベースにして、興味のある事柄を他書で詳しく調べてみるのも良いでしょう。
開発現場で最低限知るべき知識が綺麗に入っているので、即戦力として使える一冊です。
追記と謝罪
……えーと、以前↑のように書きましたが訂正します。
最低限ではないです。
実務経験者でも意外に知らない事、けっこう載ってます。
申し訳ありません、実は私も勉強させて頂きました。
だからチーム開発する際は、本書の内容をメンバーと共有してあげて下さい。