基本からオブジェクト指向まで分かる
とにかくオブジェクト指向の解説に優れた一冊です。
私がこの本を薦めるポイントは、第二部のオブジェクト指向に関する解説です。
これが様々な入門書の中でも群を抜いて分かりやすいです。
(もちろん基本文法も丁寧に解説しています。念のため。)
ゲーム世代なら理解しやすい
本書では、RPGのキャラクターを例に取って解説する構成を取っています。
ここにステータスやスキルの概念を当てはめ、上手くオブジェクト指向と対応させる流れが分かりやすいです。
ゲームに親しんだ世代ならイメージが沸きやすく、うまいアプローチだと思いました。
また入門書ながら文法の解説だけに終始せず
なぜオブジェクト指向の機能が必要なのか?
まで踏み込んでる点も好感が持てました。
オブジェクト指向はあくまで道具です。
使う理由を知ってこそ、意味があると思います。
今後を見据えて
あと本文の他にコラムにて、言語仕様や素朴な疑問を解説しています。
これがワンポイントですが、なかなかイイです。
気付かずスルーしたり、曖昧になりがちな事柄を上手く拾っています。
今後本格的なプログラムを組み、更に深い知識が必要な時に役立つでしょう。
基本から少し応用まで幅広くカバーし、コストパフォーマンスの高い入門書だと思います。
また続編のスッキリわかる Java入門 実践編もオススメです。