ゲーム機の 秘密を探る サイエンス
全世界で6000万台!を売上げ、ゲーム文化の礎を築いた任天堂ファミリーコンピュータ。
そのハードウェア特性やプログラミング技術を解説した一冊です。
なぜファミコンはライバルをおさえ、息の長いゲーム機になれたのか?
その謎を解明します。
任天堂の伝説を知る
ファミコンは14800円という当時としても驚異的な低価格でした。
前半はハードウェアに込められた緻密な設計思想に迫り、低コストで高パフォーマンスを実現した仕組みが分かります。
後半は(現在と比較して)低スペックで少ないリソースの中、どうやってゲームを動かしていたか?
ファミコンの内部構造に目を向けながら、当時のプログラマの工夫を解説しています。
ゲームからサイエンスへ
本書はゲームを通じてコンピュータサイエンスへの理解が深まる良書です。
私も学生に薦めた所、とても評判が良かったです。
ゲームでの実例を挙げながら
- ビット演算
- CPUとレジスタ
- スタックの役割
- メモリアクセス
などを分かりやすく説明していて、実感が湧きやすくなっていす。
だからコンピュータサイエンスやCASLを学ぶゲーム好きな人には、良き副読本となるでしょう。
コンピュータサイエンスは机上の空論ではありません。
では諸々の理論が、実際にどうゲームを動かすのか?
それを知るのに優れた一冊です。