文法のイメージを掴める
プログラミング入門書なのに絵本?
変わったタイトルですが、中身はちゃんとした良書です。
本書は題名の通り絵や図が多く使ってあり、初心者でもイメージを掴めるよう分かりやすく解説しています。
どんなプログラミング言語でも、学ぶ時の大きなハードルとして
プログラミングの抽象的な概念
を理解する事があります(変数しかり関数しかりクラスしかり)。
これがピンとこないままソースを入力しても、ただの作業に感じられてしまいがちです。
それを知ってか?本書はいきなり多数のソースコードを読むのではなく、ビジュアル面から概要を理解して行くアプローチを取っています。
ここには大変好感が持てました。
そんな風にして本書は、プログラミングの抽象さをより具体的なイメージとして解説しています。
また「絵本」という題名のわりには、なかなか奥が深い内容も書いてあります。
だからしばらく経ってから読み返すと、新たな発見があるでしょう。
唯一無二の存在
ただ、ここまで褒めておいてなんですが、この本だけでC#の基礎を習得するのは難しいと思います。
本書はよくある入門書ではなく、プログラミングのイメージや概念をつかむのに最適な一冊です。
「使える」プログラミング力を付けるには、本書とは別の書籍を参考にしてソースコードをバリバリ入力する事が必要でしょう。
しかしその事を差し引いても、私は本書をオススメします。
なぜなら普通の入門書ではない、唯一無二に近い存在だからです。
ソースを打てどもプログラミングのイメージが沸かない。
そんな時は、本書を手にとってみる価値は十分あります。