プログラムを「組む」能力が上がる
プログラミングにおける「センス」に着目した一冊。
基本を学んだ人のステップアップとしてオススメです。
本書の特徴は、丁寧な文法の説明ではありません。
文法を実際にどう使うか?について多く書かれています。
文法は大事ですが、結局のところ単なる道具です。
プログラマーの真価とは
目的のプログラムを完成させる能力に尽きます。
文法の先にある「センス」
本書の言うセンスとは、この能力を引き出す考え方といった所です。
その中でも本書では
- 抽象的なレベルで考える
- データ構造を理解する
を重要視しています。
文法はなんとなく分かった!
でも実際に組むとソースがゴチャゴチャしてカオスになってしまう…ワケガワカラナイヨ
そんな人は本書のセンスを身に付けると、作りたいモノを作りやすくなるはずです。
実践的に攻めた内容
前橋氏の平易(ざっくばらん?)な語り口もあって、エッセーのようにサラッと読めます。
また所々に氏の経験に基づく洞察が語られていて、これが大変参考になりました。
特に
世間一般で通用している常識がどこまで正しいか?
を独自の視点から論ずる所は、まさに現場の知恵という感じで興味深かったです。
(これを語る書籍は意外に少ない)
全てに同意は出来ませんが、それなりの説得力があり聞いて損はないでしょう。
(ただ断定口調が多いので、気に食わない人もいるだろうなぁ…まあ氏の著作ではいつもの事)
基本の次に読みたい一冊
本書を読むことで、文法を学んだ先にあるプログラム全体を見る力が見えて来ると思います。
初級者から中級者の方が成長スピードを上げるのに有効な一冊です。