ダメプログラムを書かない方法
一言で言うと、現場で経験するダメプログラムの「あるある集」と対策をまとめた一冊です。
実に20章構成という豊富さで、多種多様な視点からC/C++の注意点が分かります。
この業界では、新人でもベテランでも正気を疑うようなソースコードを書く方が結構います。
本書はそういったプログラミングのアンチパターンを紹介し、そうならない為の心構えを説いてくれます。
謙虚に知識の穴埋めを
本書を読むと
- ダメプログラムの対処法
- 自分がダメプログラムの発生源にならない極意
が身に付きます。
挙げられてる項目は、初歩的なミスからC/C++言語仕様のワナまで様々です。
そんな風に幅広いチェックポイントを掲載しているで、本書は知識の穴埋めに最適です。
私も本書にあるようなダメプログラムに数多く遭遇したので、何度も頷きながら読めました。
そして半泣きになりながら徹夜で修正した20代の頃を思い出しました。
そのダメプログラムを書いた奴が、自分より高給だった時のせつなさは格別です…
昔話はさておき、本書のポイントをチェックして、自分のプログラムを振り返る。
そんな謙虚な姿勢を持ち続けたいものです。
おまけ:Amazonでの低い評価
ちなみにAmzonでの評価は結構低めです。
理由は明白で、本書の文章は個性的で歯に衣着せぬ物言いになってます。
特にダメプログラマへ苦言を呈する箇所が結構あります。
例えば下のような文です。
まともな職業プログラマを目指す人たちは絶対に、こういう不勉強で、ふざけたベテランのまねをしてはいけません。
みたいに厳しい口調ではっきり言うので、イラッと来る人がいるのも仕方なしです。
これを「不快」と取るか「痛快」と取るかで印象は大きく変わってくるでしょう。
また議論の別れる事柄でもズバズバ辛辣に書いてあり、それも拍車をかけているのだと思います。
なお私は、むしろ無味乾燥な解説より毒のある文が好きなので、気になりませんでした。