1円で買える歴史書
C言語ポインタ完全制覇の前橋和弥氏による、皮肉の利いたJava解説本。
単にJavaを解説するだけではなく、言語仕様の批判もするのが特徴です。
氏の著作は大体こんな感じで、技術書らしからぬ?毒舌ぶりが面白いです。
なお相当前に書かれた本なので、Amazonなら1円で買えます。
言語仕様の光と闇を覗く
世間に蔓延するJavaへの過剰な評価をディスりつつ、言語仕様に詳しく迫っていきます。
特に第2章「Javaはポインタの言語だ」は、Javaの内部構造を知る上で絶対欠かせない知識です。
またオブジェクト指向に関しても、見も蓋も無いくらい現実的な視点で論評しています。
全体を通して毒舌気味なので人を選ぶでしょうが、私は読んでいて痛快でした。
Javaの裏側・歴史が見える
先に述べたように相当前の本ですが、現在でも読む価値はあると思います。
また、本書で挙げたJavaの不満点が、後のバージョンで修正されたケースもあります。
そこからも著者の着眼と論点の確かさを実感します。
Javaの裏側や歴史を学ぶ本として、あるいは中上級へのステップアップとして
読み物感覚で楽しんで欲しい一冊です。