メルマガバックナンバー 第19回
こんにちは、プログラミング書籍の館の江畑です。
このあいだ家で蛍光灯のヒモが急に揺れ始め「地震か!?」と思いテレビを点けました。
ところが地震速報は全く出ていません…おかしい
それからしばらくして、私の目が疲れているだけだと気付きました。
おかしいのはお前だ。
さて、今回のテーマは無人島に持っていくべき10冊です。
先日学生にこう言われました。
「先生のサイト、たくさん本があり過ぎてどれ読んだら良いか分かりません」
確かに紹介数が100冊を超え、どれもレビューでボジョレ・ヌーボーのごとく褒めちぎってるので、彼の困惑は当然かもしれません。
そんなわけで、今回はサイトの中から無人島でも生きる希望になるくらい優れた本を取り上げます。
サイトで紹介している本はどれも良書ですが、その中から敢えて10冊を選ぶのだ。
そして私の脳内会議は紛糾を極めながらなんとか10冊を選び出しましたのでご覧下さい。
なお、なるべく万人向けを優先したので「特定の言語・技術の本」は外しています。許してね(C言語やDirectX勢が全滅するので、母数が一気に減りますが…)。
もくじ
無人島に持っていくべき10冊
サイトの本はどれも良書なんで、そう簡単に選べるかって話ですが、考えに考えて決めました。
ではでは10冊の紹介行きましょー。
(1)達人プログラマー
レベル:中~上級
本サイト最強書籍の一角。
プログラマのあるべき姿をユーモア混じりに語ってくれます。
効率化・開発手法・哲学など時代を問わないトピックばかりなので一生読める内容です。
私もときどき本書を開いては気付きを得ています。
(2)コードコンプリート
レベル:中~上級
達人プログラマーと双璧をなすプログラミングの百科事典。
プログラミングに対する徹底的な考察が特徴です。
だから他の本ではスルーされるような事もバシバシ掘り下げます。
ボリューム満点な読み物で、物理的なサイズが一番分厚いです。
(3)リーダブルコード
レベル:初~上級
こちらは携帯に便利な薄い本(変な意味ではなく)。
上記2冊とはまた違った視点で、プログラミングの秘訣を説きます。
初級者からベテランまで幅広く対応した稀有な内容が光る。
あとユーモアのセンスが傑出しており、楽しく読める一冊です。
(4)プログラマの数学
レベル:初~上級
数学が苦手の人でも大丈夫な数学本。
アルゴリズムの作り方・パターンの見付け方が分かります。
問題解決メソッドが色々載ってるので、読んで脳内の思考アイテムを増やそう。
数学的思考とは何か?への解答となりうる本。
(5)横井軍平ゲーム館
レベル:誰でも
創造力を高める一冊。
任天堂で多くのヒット商品(ゲームボーイ等)を手掛けた横井軍平氏の哲学に迫ります。
その発想はなかったわ!と何度も驚かされ、読めば読むほど創造力の素晴らしさが分かります。
枯れた技術の組み合わせで革命を起こしまくった発想に学ぼう。
(6)プログラムはなぜ動くのか
レベル:初~中級
コンピュータの根本原理が分かります。
最近の開発環境は便利な反面、OSやハードの動きが見えにくいです。
本書はそんなブラックボックスの中身を解説します。
図解も多く、基本情報技術者の対策にもオススメ。
(7)思考する機械コンピュータ
レベル:初~中級
コンピュータの本質を知る本。
上辺の知識ではない根本原理を(上の本とはまた違った)独自の視点で語ります。
「棒と糸」でコンピュータを作っちゃうのが面白い。
チューリングマシンの解説も分かりやすいです。
(8)世界でもっとも強力な9のアルゴリズム
レベル:誰でも
眠い数学は一切ナシのアルゴリズム本。
検索エンジンや公開鍵暗号、データ圧縮などトリックのカラクリがよく分かる。
とにかく説明が分かりやすい!書いた人は天才だろう。
読んでコンピュータサイエンスの威力を感じろ。
(9)数学ができる人はこう考える 実践 数学的思考法
レベル:誰でも
「算数」で分かる数学的思考法。
分かりやすさに配慮しつつ、論理を積み重ねる過程が秀逸です。
論理(右脳)だけでなく直感(左脳)にも働きかける内容。
視点の変え方を体感して、アタマを柔らかくしよう。
(10)道は開ける
レベル:誰でも
人生の悩みを解決する本。
古今東西の人々から悩みの対処法を収録した一冊です。
これがあれば、たとえ無人島でも希望を持って生きられます。
ヴィクトール・フランクルのナチス収容所での話は凄い(小並)。
これで10冊ですが、やむを得ず選外になった2冊も思いつきで紹介します。
(11)ピープルウェア
レベル:誰でも
デスマーチに疲れたら読もう。
人生を大切にするソフトウェア開発を教えてくれます。
やっぱり仕事は楽しくなくちゃイカンのですよ。
ピープルウェアを装備した開発チームは強いです。
優れた本ですが、無人島では他に人がおらずチームを組めないので選外となりました。
(それ言ったらプログラミングも出来ないだろ!となりますが…)
(12)人を動かす
レベル:誰でも
良き人間関係を築く秘訣。
人間は感情の生き物、論理では動きません。
誠実さに向き合った時、はじめて心を寄せます。
そんなコミュニケーションの原則を知る本。
上の本と同様に、無人島では他に人がいないので選外となりました。
というわけで一生懸命10冊選んでみました。さすがに疲れたぜ。
おーい質問してきた学生よ見てるかー?
今回は万人向けのオールラウンドなレベルが中心でしたが、サイトでは他にもエキセントリックな尖った書籍も紹介しています。
こちらもまた違った魅力がありますので是非ご覧下さいませ。
すごい教材あらわる
先日、京都大学がPythonの教材をWebに公開しました。
これ、実に素晴らしい内容です。
とても丁寧な解説、見やすい図解
プログラミングだけでなくコンピュータの仕組みまで分かる親切さ
この通りに授業を進めれば、誰でも名講師になれるレベルです。
私も講師やってますが正直負けました。
こんな優れた教材が無料で公開とは…気前が良すぎるなあ。
ぜひとも多くの方に読んで欲しいです。
Twitterハイライト
「変わったトレカですね」
めんこを学生に見せたら、第一声が「変わったトレカですね」だった pic.twitter.com/F7sP0Zq0gE
— K-Eba@プログラミング書籍の館 (@EndymionProgram) March 4, 2020
若者には解読できないメモ
若者には解読できないメモ pic.twitter.com/56lAXFXFyI
— K-Eba@プログラミング書籍の館 (@EndymionProgram) March 4, 2020
ウソみたいだろ。エロゲーなんだぜ。これで。
ウソみたいだろ。エロゲーなんだぜ。これで。 pic.twitter.com/iTnEYPoYaz
— K-Eba@プログラミング書籍の館 (@EndymionProgram) March 4, 2020
前回クイズの答え
さて前回のクイズの答えです。
【問題】
10月31日と12月25日の共通点は何でしょうか?
【ヒント】
英語で、10月31日は OCTober 31、12月25日は DECember 25 と書きます
正解は、8進数の31 == 10進数の25 で同じ数になる でした。
OCTは8進数(octal)の、DECは10進数(decimal)の略称としてよく使われます。
今回は7人の方が正解しました。簡単でしたかー。
抽選で3名の方にAmazonギフト券をお送り致しましたので、バンバン使ってやって下さいませ。
謎の共通点クイズ
では今回のクイズです。
【問題】
次の○に入る文字はなんでしょうか?
8→0→E→P→A→7→0→1→○
【ヒント】
我々に大変馴染み深いものに関係します(毎日使ってるかも)。
プログラミングを知らなくても解けます。
分かった方は本メールに返信してご応募下さい。
正解した方の中から抽選で3名様に、Amazonギフト券コード500円を送信致します。
※募集は終了しました
締切は、次回の配信までです。ご応募お待ちしてます!
今回はここまでです。読んでいただきありがとうございました。
プログラミング書籍の館 江畑