Unityで動かして、ビジュアルに分かる
ゲーム開発の為の数学をUnityで学べる一冊です。
本書のポイントは数学の知識を解説するだけでなく、実際にUnity上で動かして確認する点です。
つまり数式や法則を並べて終わりではなく、Unityのソース(C#)ではどう書くか?を具体的に見られるわけです。
実は単純なソース
当然ながら本書には数式が色々出て来ます。
ただ、そこで「うわ苦手だぁ」と拒否反応を示さないで下さい。
なぜなら章の最後に出て来るソースは、かなり単純で短いからです。
一見難しいと思える式や法則ですが、Unityには数学を扱える便利な命令が多数あります。
だから実際には、その命令を呼べば大体一発で答えが分かっちゃいます。スゴイね。
というわけで、分かりにくい所があってもサラッと読んで流し、まずソースを使って感触を掴むのが良いかと思います。
その後、数式を再び確認して分かればOKですが、分からなくても別の章へ行って構いません。
そして、また後で戻って来て読んでみましょう。
そんな風に繰り返し読むことで相互が補完されて行きます。
本書は体系的に書かれているので、こういった読み方がかなり有効です。
ゲーム数学の基本を凝縮
本書は三角関数から始まり、ベクトル、行列、クォータニオン等、ゲームプログラミングで使う数学を一通りカバーしています。
それぞれが巧くコンパクトにまとまっているので、後で復習しやすく、繰り返し読むのに嬉しい構成です。
学習としてはもちろん、私のようによくド忘れする人にもオススメです。